【症例1】ペリカンリフト
顎下の脂肪には広頸筋より浅い脂肪と深い手術の2種類があります。このうち顎下の脂肪吸引で取り除ける脂肪は浅い脂肪のうち柔らかいものだけです。ペリカン手術では直視下に脂肪を取り除けるため、浅い脂肪のほとんどと、深い脂肪も一部切除することが可能であるため非常に大きな変化が可能です。若年者の場合、皮膚切除の必要がないため3cm程度の極小の傷で手術を行うことが可能です。
【症例2】ペリカンリフト
顎下の脂肪とたるみが気になるとのことでした。顎下の脂肪吸引だと広頚筋より浅い層の脂肪のうち柔らかいものしか吸引できないことや、一定以上の年代の方に行うと皮膚の余りが増えてシワが増えてしまうことから、顎下脂肪吸引は単独で行うなら皮膚のたるみが少ない若年者にしか推奨できません。一方ペリカンリフトは脂肪を直視下に十分に切除できるだけでなく、皮膚の切除や筋肉のたるみの改善も可能であるためあらゆる年代の方に適応があります。
【症例3】ペリカンリフト＋ネックリフト
顎下の脂肪は広頚筋よりも浅い層と深い層に分類され、脂肪吸引で取り除けるのは浅い脂肪のみとなります。ペリカンリフトは深い層の脂肪も取り除けるだけでなく、筋肉を引き締めたり、下垂した顎下腺を部分切除したりと総合的なたるみの治療が可能です。またネックリフトも合わせて行うことで顎下〜首全体のたるみ改善を行っております。
【症例4】眉下リフト＋ROOF切除
瞼のたるみ、重みがお悩みでした。瞼のたるみの治療には主に全切開アプローチ、眉下切開アプローチ、前額アプローチの選択肢が考えられます。このうち瞼の厚み、重みを最も効率的に取り除けるのが眉下切開アプローチです。ただしこの中で最も傷が目立ちやすい治療となるため適応選択には注意が必要です。本症例では瞼はそこまで厚くはないため積極的な眉下切開適応ではないかもしれませんが元々二重であることやお悩みの種類からは眉下切開が最も適切と考えました。皮膚だけでなく、眼輪筋やROOFも一部取り除くことで瞼の厚みをしっかり改善しました。
【症例5】前額リフト
瞼のたるみを気にされておりました。瞼のたるみの代表的な治療と言えば、眉下切開と眼瞼下垂ですが、どちらも術後眉毛の位置が下がりやすい治療であるため、険しい目つきになりやすいです。一方、前額リフトは眉毛の位置を上げて優しい顔立ちにすることが可能です。また前頭筋や皺眉筋に切れ込みを入れることで半永久的なボトックスのような効果も期待できます。
【症例6】前額リフト
二重幅を広げる方法は二重埋没法や切開法だけでないことをご存知でしょうか？本患者様は以前、眼瞼下垂手術を受けられた既往がありますが、二重幅が狭くなってきたことがお悩みでした。二重切開をやり直して広げる方法が最も簡単に思い浮かぶかもしれませんが、実はこの二重幅は切開法で自然にできる限界の幅に近いためなるべく避けたい選択肢です。眉下切開はどうかと思われる方もいるでしょうが、眉下切開で二重幅を広げても多くは一時的ですぐに元の二重幅に戻ってしまいます。眉下切開も眼瞼下垂も、術後眉毛下降（目が開けやすくなって眉毛の位置が下がる）が生じる可能性の高い手術です。眉位置が下がると二重幅は狭くなってしまいます。では眉位置を上げる手術は何か。この答えが前額リフトです。生え際で皮膚を切開し、皮下を眉毛の下まで剥がします。眉毛を持ち上げて前頭筋に固定することで眉位置を変えて二重幅を調整します。本症例のように眉位置を上げて二重幅を広げることが可能です。本当に目が大きくなりたい方は、眼瞼下垂手術、グラマラスラインと併用して前額リフトを行えば格段に目の大きくすることが可能かもしれません。
【症例7】眉下リフト＋ROOF切除
瞼の厚みが気になるとのこと。年齢的に瞼のたるみはほとんどないのですが、瞼の皮膚や筋肉は眉毛側の方が厚く、睫毛側の方が薄いため厚い皮膚や筋肉を少量取り除くことで瞼の厚みは改善が期待できます。さらに本症例ではROOFの厚みが目立っていたため、ROOFをしっかり取り除くことで瞼の厚みを大きく減らすことが可能となりました。
【症例8】リップリフト（人中短縮）＋唇側外側人中短縮＋口角挙上外側法＋切らない鼻翼縮小
人中の長さが気になるとのこと。鼻下の切開のみだと富士山型の唇になりやすいため、口唇側切開による人中短縮と口角挙上を合わせて、バランスのよい唇の形としております。また口輪筋のボリュームをコントロールして横からみたときの人中のカーブの美しさにも配慮して手術を行っております。
【症例9】リップリフト（人中短縮）
人中の長さが気になるとのことで鼻下切開による人中短縮術を施行しております。術後の鼻孔の広がりの予防のため、鼻翼引き締め縫合をかけております。
【症例10】リップリフト（人中短縮）
鼻孔底隆起があるタイプであったため、鼻腔内に傷を切り込めず傷が目立ちやすいタイプではありますが、細心の注意を払って皮膚切開による人中短縮術を施行しております。