【症例1】眉下切開→全切開+眼瞼下垂修正
元々厚い一重瞼でしたがくっきりとした二重をご希望とされていた患者様。皮膚のたるみが多く、目の開きも弱いため、埋没法では二重にすることが難しいと判断しました。瞼の皮膚は睫毛側の方が厚く、眉毛側の方が薄いため二重切開から薄い皮膚を多くとると皮膚の厚みが増してしまいます。なので、まず眉下切開で厚い皮膚を取り除いた上で眼瞼下垂修正を行いました。瞼が厚い方、皮膚のたるみが多い方は二重切開の前の眉下切開も選択肢に入ります
【症例2】全切開+眼瞼下垂修正
元々目の開きの弱さと開きの左右差(右の方が開瞼が弱い)にお悩みであった患者様。眼瞼下垂修正で開瞼を向上させ、開きの左右差も調整しました。
【症例3】全切開+眼瞼下垂修正+目尻切開他院修正+目尻靭帯移動
窪み目、多重瞼など典型的な眼瞼下垂の患者様。目の開きを向上させることで若返りを実現しました。
【症例4】全切開+眼瞼下垂修正+目頭切開リドレープ法
経年と共に目の開きが落ちてきて上瞼の窪みが目立ってきていた患者様。眼瞼下垂修正で若返りし頃の目の開きを取り戻しました。目頭切開リドレープ法を併用することで丸いミックス型の可愛らしい二重瞼にしました。
【症例5】眉下切開+ROOF切除→全切開+眼瞼下垂修正
ぱっちりした平行二重をご希望でしたが、術前は瞼の重みと目の開きの悪さ、左右差が目立っておりました。瞼の厚みを効率的に減量するためには全切開アプローチよりも眉下切開アプローチの方が有効であるため、まず眉下切開を先行しました。ROOF切除をしっかり行った割には比較的腫れが少なく経過したため術2週間後に眼瞼下垂手術を行いました。複合手術により術前に指摘された上記問題点が改善され左右差の少ない華やかな平行二重となりました。
【症例6】全切開+眼瞼下垂修正
目の開きの悪さ、不自然に幅広い二重幅が目立っていた患者様。この開瞼力ではこの二重幅を食い込ませることはできないでしょう。非常に眠たそうな印象となっておりました。眼瞼下垂手術で開瞼を上げて二重幅も適正な幅に設定することでしっかり目が開くようにし、瞳に差し込む光量を増やすことで若かりし頃の瞳の輝きを取り戻しました。
【症例7】全切開+眼瞼下垂修正
ぱっちりとした二重瞼をご希望でした。元々一重瞼で目の開きが弱く眉毛挙上が強く窪み目であったため二重の食い込みを作ることがなかなか難しいことが想定されました。眼瞼下垂手術でしっかり開きを上げることで窪みを改善し食い込みの深い二重瞼としました。
【症例8】全切開+眼瞼下垂修正
ぱっちりとした二重瞼をご希望でした。経年による皮膚のたるみと開瞼の低下が目立っておりました。皮膚の余剰が多い場合、全切開アプローチのみで行うと皮膚切除量が増えるほど仕上がりの予測が難しくなるといったデメリットがあり、眉下切開アプローチを先行して行うことを推奨することが多いですが、眉下に傷ができることがどうしても抵抗あるとのことであったので、全切開アプローチのみで施術を行いました。相当量皮膚切除を行なった割には少ない左右差で経過していると思います。今後眉毛下降により二重幅が狭くなってきた場合、前額リフトがよい選択肢となります。
【症例9】全切開+眼瞼下垂修正+真皮脂肪移植による窪み目修正
目周りが疲れて見えるとお悩みでした。目の上の窪みと目の下のクマが目立っている状態でした。目の開きはそこまで悪くはないものの目の上の窪みは眼瞼下垂の前兆ですので、窪みを治すためには眼瞼下垂手術が必要です。ただしそれだけでは十分ではありません。上瞼の脂肪が不足しているため、眼瞼下垂で開瞼を上げるのみでは窪みは改善しきれません。そこで真皮脂肪移植という治療が必要となります。鼠径部から真皮脂肪を採取し眼窩脂肪として上瞼に移植します。眼瞼下垂手術の際、脂肪移植を合わせることで効率的に窪みの改善を図ることが可能です。
窪み目の方のクマ治療にも注意が必要です。下眼瞼脱脂は目の窪みを増悪させるため、窪み目の方にクマ取り(脱脂)をしてはいけません。必ず脂肪再配置(ハムラ法)でクマを治療することを推奨します。
【症例10】全切開+眼瞼下垂修正
目の上の窪みが目立ち、開瞼の低下も認められる眼瞼下垂の方。平行二重ご希望でしたが他院にて平行二重は難しく狭めの二重しか難しいと言われたとのこと。目の上の窪みに関しては真皮脂肪移植も提案致しましたが、二重切開のみで行いたいとのご希望であったので眼瞼下垂修正と脂肪移動でなるべく窪みを改善するように努めました。難しい瞼であることは間違いないですが、なんとか平行二重に仕上がったかと思います。
【症例11】全切開+眼瞼下垂修正+真皮脂肪移植による窪み目修正
目の上の窪みにお悩みの患者様。経年による開瞼の低下も多少はあるのですが、それにしては目の開き自体は悪くはなく、開瞼時の眉毛挙上の程度も少ないため、眼瞼下垂のみでは目の上の窪みは説明できません。目の下のクマの膨らみも目立っているため、上瞼の眼窩脂肪の多くが下瞼へ移動し、上瞼のボリュームがかなり少なくなっていることが窪みの主な原因と考えられます。上瞼の窪みは眼瞼下垂の前段階と考えられるため今後開瞼の低下も目立ってくるとは考えられます。眼瞼下垂手術を行うことによって奥に下がった眼窩脂肪が前方へ移動することや眉毛挙上しなくても目が開きやすくなるため眉毛挙上による目の上の窪みも改善され、窪み目の改善が図れますが今回はそれだけでは不十分です。上瞼のボリュームを補充する手術が必要となります。
これにはいくつか選択肢があるのですが、最も手軽な選択肢はフィラー(ヒアルロン酸または脂肪注入)です。しかしヒアルロン酸は流れてしまうリスクがあり、脂肪注入は狙った層のみにいれることが難しいことや、定着率にばらつきがありすぎるといった問題点があります。せっかく手術で瞼を切開するなら、真皮脂肪移植という選択肢が最善と考えます。脂肪組織に血管に富む真皮をつけた状態で上瞼に移植することで定着率を高めたり、本来脂肪があるべきであったが経年によりなくなってしまった場所(眼窩脂肪の層)に正確に脂肪を移植することが可能です。
本症例では眼瞼下垂手術に鼠径部から採取した真皮脂肪を移植することで目の上の窪みの修正を図りました。
【症例12】全切開+眼瞼下垂修正
眼瞼下垂手術はあらゆる年代の方に行う手術ですが、各年代や瞼のたるみの程度に応じて手術方法や程度を微妙変えないといけないところが難しいところです。マニュアル通りの手技では使いこなせる手術ではなく、柔軟な対応力が問われます。今回の症例では自然な仕上がり希望かつ眉下切開は避けたいご希望でした。これくらいの年代の方だと開きを上げすぎると二重幅が全くみえず睫毛の上に多量の皮膚が被さり怖い顔貌になります。また瞼の組織が柔らかくなっているため開きを上げた部分で角張って不自然な仕上がりとなりやすかったり、涙の分泌機能が低下してきているとドライアイのリスクが上がったりします。そのあたりを考慮し、自然な見た目をご希望の方には開きを上げすぎないことも重要です。とはいえ今回の症例ではある程度しっかり目に開きがあがっています。術前の画像では眉毛が上がり目の上が窪んだ状態、術後は眉毛が下がり窪み目が改善された状態であることも注目すべき変化です。
【症例13】全切開+眼瞼下垂修正
生まれつきの目の開きの左右差が気になるとのこと。右目の方が目の開きが弱い状態でした。目の開きを調整し左右差を揃えました。写真を術前後で比較いただくと室内灯の当たり方が、術前は左のみに光が映っていたのに対し、術後は左右均等に光が差し込んでいると思います。このような微細な変化も可能です。
【症例14】全切開+眼瞼下垂修正+真皮脂肪移植による窪み目修正+表ハムラ+ミッドフェイスリフト
クマと目の上の窪みを気にされていた患者様。一見これらは別々の悩みに見えて実は関連があります。
目の下の眼窩脂肪を覆う眼窩隔膜が弛むとクマの膨らみが出現します。
眼窩脂肪は上下瞼で繋がっているため、クマの出現に伴い上瞼の眼窩脂肪は下へ下がって上瞼の窪みは進行します。
上瞼にとって眼窩脂肪は開瞼時の潤滑剤の役割があるため、眼窩脂肪が減少すると目の開きが落ちてきます。目の開きが落ちると眉毛を上げて目を開けるようになるためそれに伴い上瞼の窪みはさらに目立ってしまいます。
このような悪のサイクルを断ち切るためには元を全て断つ必要があります。それは下瞼の眼窩隔膜の弛みの改善です。これは隔膜タイトニングという手技で可能であり、ハムラ法のテクニックの1つです。すなわちこのようなクマは脱脂してはいけません。
また上瞼の窪みもここまで進行すると眼瞼下垂手術のみでは窪みは治せません。本症例では鼠径部から採取した脂肪を用いて上瞼の窪みの改善を図りました。
【症例15】全切開+眼瞼下垂修正+真皮脂肪移植による窪み目修正
目の上の窪みと目の開きの低下が気になっていた患者様。目の上の窪みは眼瞼下垂手術のみでも改善は図れるものの、これくらい脂肪のボリュームが少ないと、眼瞼下垂手術を行ったとしても窪みははっきりと残り、浅い二重にしかならないでしょう。鼠径部から真皮脂肪を採取し窪みの部位へ移植することで目の上の窪みを改善しました。
【症例16】全切開+眼瞼下垂修正
目の開きの左右差が気になる、二重幅も広げてなるべく幅広にしたいとのご希望でした。二重幅を広げると目の開きは上がりにくくなりますが、そこは患者様のご希望を最優先してなるべく広い幅となるよう行いました。眉の高さの左右差もあり左右差がどうしても出てしまう難しい症例ですが、およそ揃ったかと思います。
【症例17】全切開+眼瞼下垂修正+対側眼窩脂肪移植による片側窪み目修正+目頭切開
二重手術をご希望でしたが、目の上の窪みのため綺麗なラインにすることが難しいと思われた方。真皮脂肪移植による窪み目修正も検討しましたが、できるだけ眼瞼下垂手術のみで行いたいとのこと。眼瞼下垂修正に伴う眼窩脂肪の前方移動と眉毛下降でおよそ窪みは改善しましたが、術前の状態は右外側の窪みが特に目立っていたため、左の眼窩脂肪を一部右目へ移植しました。直後開瞼の左右差がやや目立ちましたが1ヶ月後にはある程度許容範囲まで改善したかと思います。
【症例18】全切開+眼瞼下垂修正
目の開きの左右差を改善したい、ぱっちりした丸い二重になりたいとのことでした。元々開瞼の左右差があり、眉毛の高さも左右で異なるため一発で左右差を揃えるのは難しいタイプです。1週間時点で早期再切開するか迷いましたが、経過観察を選択しました。1ヶ月時点では1週間後より左右差は小さくなりましたが、僅かに左が開きが弱い状態です。半年程度経過観察して、患者様的に許容範囲内でなければ再切開するかもしれません。ちなみに眼瞼下垂手術の再切開は、二重幅を変えない場合は部分切開で行うようにしております。
【症例19】全切開+眼瞼下垂修正
平行二重ご希望であった方。経年による目の開きの低下、目の上の窪みも目立っていたため、眼瞼下垂手術を行いました。初回手術時、開瞼の左右差がやや大きく出てしまったため6ヶ月後に片目のみ部分切開で開きを調整しました。まだ調整手術から2週間なのでもう少し開きが上がって揃ってくることが期待されます。ヘリングの法則といって、片目の開きが上がると、反対の開きが下がることに注意する必要があるため、片目の眼瞼下垂手術は難易度が高いです。
【症例20】全切開+眼瞼下垂修正+表ハムラ
眼瞼下垂と表ハムラによる上下若返り目切開の症例です。年齢を考慮し、開瞼を上げすぎるとドライアイのリスクが高いため、適度に開瞼を向上させ、二重幅もなるべく狭くなる内容に留意しました。目の上の窪みを増悪させないため、この年代の方のクマ治療は脱脂でなくハムラを選択することも重要と考えます。
【症例21】全切開+眼瞼下垂修正+真皮脂肪移植による窪み目修正+表ハムラ
目の上の窪みと目の下のたるみ・クマが気になるとのこと。目の上下のたるみには関連があります。
まず目の上の窪みは経年により挙筋腱膜が薄く伸びると共にその上にある眼窩脂肪が後方へ移動し目の上が窪む。後方へ移動した眼窩脂肪は目の下と繋がっているため、弛んだ眼窩隔膜を押し出してクマの膨らみとなってしまう。これが眼瞼下垂→目の上の窪み→クマという一連の流れの説明です。
逆にこのようにも考えられます。経年により下瞼の眼窩隔膜が弛んで目の下の膨らみが生じると目の上から目の下へ眼窩脂肪が移動して目の上が窪んでしまう。目の上の眼窩脂肪は開瞼時の潤滑剤の役割があり眼窩脂肪が減少すると滑らかな開瞼が得られず眼瞼下垂になってしまう。これがクマ→目の上の窪み→眼瞼下垂の流れの説明です。
これらは互いに関連し合っているため、クマと眼瞼下垂、目の上の窪みを治すためにはこれらの流れの根源を根本的に断つ必要があります。
この両者の流れの律速段階となっているのは、目の開きの低下と、下瞼の眼窩隔膜の弛みです。前者の治療は眼瞼下垂修正、後者の治療は隔膜タイトニングです。前者は眼瞼下垂手術を行えばよいですが、後者はどのようにすればよいでしょうか。隔膜タイトニングとは緩んだ眼窩隔膜に再度緊張を与える操作でハムラ法の際に行うテクニックの1つとなります。なのでクマの治療として脱脂を選択すると隔膜のタイトニングが行えないため一時的にクマの改善ができたとて、諸悪の根源を断てません。また眼窩脂肪を切除した分を充填するよう上瞼から下瞼へ眼窩脂肪が移動するため、長期的には上瞼の窪みを助長してしまいます。そのため本症例のような場合、クマ治療は脱脂でなくハムラを選択する必要があります。
続いて上瞼の窪みですが、軽度であれば眼瞼下垂修正のみで改善可能な場合もあります。挙筋腱膜を前転することで、腱膜上にある眼窩脂肪も一緒に前方へ移動することや、開瞼の向上により眉毛の位置が下がることで上瞼のボリュームが増えるからです。しかし、本症例のように窪みの程度が大きい場合は眼瞼下垂修正のみでは窪みを改善しきれません。そのような場合の選択肢の1つとなるのが真皮脂肪移植です。鼠径部から採取した真皮脂肪を眼瞼下垂手術の際に目の上の窪みの箇所に直視下に移植することで窪みの改善が可能です。真皮脂肪の定着率は100%ではないですが、脂肪注入と比較して遥かに優れるため窪み目に対する眼瞼下垂手術を行うなら同時に真皮脂肪移植を行うのがお勧めです。
【症例22】全切開+眼瞼下垂修正
目の上の窪みと目の下のたるみ・クマが気になるとのこと。目の上下のたるみには関連があります。
丸いミックス型二重をご希望されておりましたが目の開きが弱く埋没法では広い幅では食い込みを作ることが難しいと判断されたため、切開法で目の開きを上げて二重にすることにしました。二重幅を広げたり、目の開きを上げると瞼が厚くなるため、前処理として眉下切開を行うことを提案しましたが、傷のリスクを避けたいため行いたくないとのことであったので上記承諾の上二重切開のみで行うことにしました。術後は開瞼が向上し、食い込みの深い二重瞼になったかと思います。
【症例23】全切開+眼瞼下垂修正+ROOF切除
目の上の窪みと目の下のたるみ・クマが気になるとのこと。目の上下のたるみには関連があります。
経年と共に二重幅が狭くなってきたのが気になる、自然な二重にしたいが目頭から目尻まで幅が見えるようにしたい、瞼の厚みも気になる、目の開きの左右差も気になるとのこと。二重幅を広げたり、二重ラインから皮膚を切除したり、目の開きを上げると瞼が厚くなることに注意が必要です。瞼の厚みを減らす作戦として、二重切開の前に眉下切開を行うことも提案致しましたが、手術が2回になり経過が長くなることや、傷のリスクから眉下切開は行いたくないとのことでした。二重切開から瞼の厚みを減らすにはROOF切除という手技があり眉下まで眼輪筋下を広範囲に剥離してROOFという皮下脂肪を切除して瞼の厚みを減らすことが可能です。しかしながら、瞼の厚みは皮膚や眼輪筋による影響が大きくROOFを切除したとしても眉下切開程厚みを減らすことは難しくあくまでも二重切開後の厚みの増加をなるべく抑制するといった程度の手術効果になりやすいです。今回はROOF切除を併用した眼瞼下垂手術を行いました。術後しばらく経過をみておりましたが左の外側の開瞼が予定より向上し、左の開瞼ピークが少し外側になって左右差が目立つ状態でした。術後2週間後に早期再切開を行い、左の外側を挙筋後転しました
【症例24】全切開+眼瞼下垂修正+ROOF切除
目の上の窪みと目の下のたるみ・クマが気になるとのこと。目の上下のたるみには関連があります。
経年による目の開きの低下、特に左目が目を開けにくいことが気になるとのことでした。眼瞼下垂手術を行うと、術後目を開けやすくなることにより眉毛下降が生じ瞼の厚みが増加してしまうリスクが高いです。元々瞼の厚みが目立っていたため予防的ROOF切除も行いました。左を若干多めに前転したことや、術後ヘリングの影響などで開瞼の左右差が僅かに逆転してしまいましたが、目が開けやすくなりご満足いただけたため終診としました。本来術後瞼が厚くなるはずですがROOF切除の効果でむしろ薄くなっていることが分かると思います。
【症例25】全切開+眼瞼下垂修正+目頭切開
目の上の窪みと目の下のたるみ・クマが気になるとのこと。目の上下のたるみには関連があります。
幅広平行二重になりたいとのこと。術後1ヶ月で瞼の硬さの硬さが抵抗となり予定より目が開ききっていないですが、現時点で左右差の少ない幅広二重に仕上がっているかと思います。今後開瞼がもう少し向上し、その分二重幅が少し狭まるかと予想されます。