二重整形は埋没法だと自然、切開法だと不自然と思われている方も多いのではないでしょうか。たしかに目を閉じたときの自然さは埋没法に分があると思います。ただ埋没法でも糸玉のボコ付きが目立って目を閉じたとき不自然になるリスクもありますし、切開法の傷も1年程度時間が経てばほぼ分からなくなることが多いです。(瞼が厚い方や幅広二重ご希望の場合は食い込みを深くつくる必要があるため時間が経っても傷の凹みは多少残ります。)また日常生活において目をずっと閉じている瞬間は多くはないため目を開けたときの自然さが最優先されると思います。
目を開けたときの自然さは埋没法も切開法も大差ありません。問題はどんな二重を作ったかにつきます。基本的に狭い二重は自然で、二重幅が広ければ広いほど不自然になります。これは埋没法も切開法も同じです。瞼が厚い、目の開きが悪いにも関わらず二重埋没法で広めの二重を作った場合、眠たそうであったり中途半端な食い込みの不自然な目になります。一方このような患者様でも切開法で瞼の厚みを取り除き、目の開きを上げて、無理のない二重幅にすれば、限りなく自然な仕上がりにすることも可能です。
ただし、あまりにも狭いラインを切開法で作る場合は注意が必要です。そのラインは埋没法でも作れる可能性が高いからです。埋没法でつくれるラインを切開法で作るメリットはあまりないかもしれません。埋没法=二重が取れる、切開法=取れないは基本的に正しいのですが、例外もあります。埋没法も適正な二重幅を選択すれば半数以上の患者様は二重が完全に取れることはありません。一方切開法でも場合によっては二重が取れる、緩む可能性もあります。なので埋没法でなく切開法を選択するためには正当な理由が必要であると思います。
①過去に埋没法を行ったが二重が取れてしまった
②今後ダウンタイムを確保することが難しいためなるべく取れにくい方法で行いたい
③埋没法では三重になってしまう
④埋没法では作れない形の二重を希望されている
⑤瞼が厚い、目の開きが悪いなど埋没法では二重にすることが難しい
⑥目の開きの左右差がある、目の開きが悪い
ナチュラルな仕上がりご希望にも関わらず切開法を選択する場合、これらの理由が挙げられます。埋没法ではなく切開法を行う大きなメリットとして目の開きをあげられること(眼瞼下垂修正)と瞼の厚みを減らせること(ROOF切除)があります。逆にいうと、これらの手術を行わない上、ナチュラルな仕上がり希望に関わらず切開法を選択する場合、正当化される理由は以下くらいしか挙げられないと思います。
①過去に埋没法を行ったが二重が取れてしまった
②今後ダウンタイムを確保することが難しいためなるべく取れにくい方法で行いたい
③埋没法では三重になってしまう
④埋没法では作れない形の二重を希望されている
すなわち眼瞼下垂修正もROOF切除も行わないシンプルな二重全切開は埋没法と大差がないため以上のような正当な理由がない限り行ってはならないと思います。詳しくは二重切開ナチュラルの解説をご覧ください。